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トリゾールとRNAeasy mini kitの違い。 トピック削除
No.5054-TOPIC - 2016/05/11 (水) 05:56:26 - mRNAの安定性
些細なことなのですが、質問させてください。

マウス肝臓を細かくしたのち酵素処理してシングルセルを得ました。
これをF4/80で染めて、クッパー細胞をセルソーターを用いてソートし、RNA抽出を行いたいです。問題は、40サイクル回しても、 GapdhのPCRアンプリコンが認められませんので、回収率は極めて低いのではと思います。

方法としては以下の通りです。確認していただけませんでしょうか?
A. Fcブロッカーで反応させた肝シングルセルを氷上でPE-anti-F4/80で染める。
B. 1% FBS含有PBSにて細胞を洗浄
C. セルソーターに供して目的のpopulationを定める。
D. 15 ml tubeにあらかじめ完全培地を5 mlほど入れ、内面を濡らしたことを確認したのち、そのtubeへソートする。毎回、5x10E5ほどをソートしています。

E. 細胞を800xg, 5 minで遠心後、上清を除く
F. QiagenのRNAeasy mini kitの手順書通りにRNA抽出を行う
G. 無駄だとは思うのですが、一応eluateをnanodropで測定

結果、RNAの吸光度は得られず、そのままRTに進み、40サイクルPCR反応後のGapdhを電気泳動しても、bandは認められませんでした。ポジコンのcDNAを使用した際には得られていますので、PCR反応には問題はありません。

今考えていることとして、ソートされた細胞を直接QiagenのRLT buffer (beta-ME直前添加済)にはいるようにするか、ソートする細胞数を増やすことの二つです。

私個人的な意見としては、5x10E5をソートしたからといって、最悪10%くらいしか生きている細胞として回収できていないのかもしれません。というわけで過去のスレッドを見ると、Qiagen Mini kitよりは、Qiagen Micro kitの方がいいのかもしれないです。


ですが、上司から、トリゾールでソートされた細胞を受けるのではいけないのか?と聞かれました。確かにトリゾールの場合には、ゴリコーゲンをキャリアとして用いることができると思います。おそらくですが、このQiagen Midi kitは抽出効率というよりは簡便で精製度の高いRNAが得られるというだけで、収率には期待できないのではないか?と思えてきました。

トリゾール/グリコーゲンを使う方法、もしくはQiagen Micro kitに切り替えるかのどちらがいいでしょうか?ご教授お願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.5054-9 - 2016/05/17 (火) 20:18:20 - asan

自分もFACSのやり方を今一度確認すべきだと思いますね。
5桁オーダーで回収してそもそもRTがかからないってのは、ゴミを取ってるとか、5E5くらいとればそれなりのサイズの細胞ならエッペンでもなんとかみるかも?ってぐらいかなあとおもいますし…。簡単そうに見えてソーティングはちゃんとコンディショニングをしないとズレますし、実際骨髄移植なんかやってるラボだと数セルとかでやる場合はpurityをあげるために2回ソーティグしたりもします。流速が早すぎたり、FACSのオーリングが細胞のサイズに合ってないとか、ちゃんと液面に回収できてないとか(壁にあたると死にやすいらしい)で死んだりします。ただ、この場合RNA回収ならその場で死んでようが本質的には関係なさそうです。

トリゾール+エタチンメイトのような方法は骨髄やってるラボでも結構使えるとかいってやってたりしますし、増幅かければ1000細胞ぐらいでもRTできるみたいです。この場合RTを何度かやって鋳型を増幅したりしてます。当然RNA量は分からないので全量RTやるみたいです。

1.5のエッペンにトリゾールを半量ぐらい入れて直接回収が良いともいますね。

(無題) 削除/引用
No.5054-8 - 2016/05/12 (木) 14:56:39 - たな
遠心で回収できてないと思いますね。時間を長くした方がいいです(30分)。gが高いとつぶれて壁から取れないことがあるので、遅く長くがいいです。
15mlだと、スイングロータじゃないとチューブの底に集まらないかも。
回収できたかどうかは、懸濁して観察すればわかりますよね。

抽出の試薬に直接ソートするのがベストとは思います。液量の増えがどの程度まで許容されるか?という不安はありますが・・

(無題) 削除/引用
No.5054-7 - 2016/05/11 (水) 21:06:43 - おお
5x10E5回収できたならたしかに十分でしょうねぇ、、、1マイクログラム前後でしょうか、、、結構な量かとおもえますが。
細胞が死んでいても、全く取れないということもないと思います。取れても目的が果たせるかどうかが問題にはなりますけど。
https://www.thermofisher.com/us/en/home/references/ambion-tech-support/rna-isolation/general-articles/rna-yields-from-tissues-and-cells.html

ダイレクトソート 削除/引用
No.5054-6 - 2016/05/11 (水) 17:34:17 - ema
私はSort細胞でマイクロアレイ、検証のReal-Time PCRのRNA抽出までしています。Trisol-LSにダイレクトに受けて、エタ沈メイト(個人的にグリコーゲンよりその後の影響が少なかった経験が)で落とす、アレイ用はさらにカラム精製にする、でうまくいっています。
Qiagen Mini kitよりは、Qiagen Micro kit
Washである程度のロスが発生しますのでMicroが良いと思います。キャリアーのRNAをいれるでも少しましになります。Qiagenよりか私はNucleoSpin® RNA XSを使っています。(DNAseの工程での核酸の分解がよりこちらのキットが良い)
細胞数は103はきついですが、(できれば106欲しいが)105でしたら検出できます。濃度をどうしても知りたいなら、吸光度は薄いから実際値はあてにならないので、バイオアナライザー(Pico)でRINと濃度を大体推定した方がよいと思います。

(無題) 削除/引用
No.5054-5 - 2016/05/11 (水) 10:59:34 - protein
トリゾールでソートされた細胞を集めるのはアリですが、FACSファシリティに嫌がられたことがあります。基本キャビネットの中で扱うものですし。

そもそもなんですが、本当に500kの細胞をソートしたならqPCRに必要なRNAは充分得られると思います。特にマクロファージは細胞内のRNA量がリンパ球などに比べ多いでしょうから、nanodropでも測定可能な量じゃないかな。
ソーティングの中もしくはあとの操作で細胞をロスしているんじゃないかと思います。

なのでRNeasyとかトリゾールとかで迷う前に、
まずはソートしたあとのチューブに細胞が存在するか確認するのと、遠心で細胞がちゃんと落ちているかを見てはいかがでしょうか。
遠心で細胞をWashする際はBSA入りのPBSが良いと思います。じゃないと細胞が落ちにくいので。

(無題) 削除/引用
No.5054-4 - 2016/05/11 (水) 07:01:50 - おお
DNAの持ち込みもあるし、精製してからDNase処理しないといけないし。

(無題) 削除/引用
No.5054-3 - 2016/05/11 (水) 06:59:42 - おお
そういえばTrizolは中間層の蛋白を取らないように半分ぐらい捨てないといけないですね。

(無題) 削除/引用
No.5054-2 - 2016/05/11 (水) 06:49:01 - おお
回収された細胞数はどれぐらいなんでしょうか?もちろんMicro、Miniの選択はそのスケール似合ったものを使うのがいいです。

直接Trizolなどに入れるのはちょっとプラクティカルにはあまりわかりませんが、細胞を回収したときの容量と細胞数、放出された細胞がすぐにLysisされ均一に撹拌されるのか等によると思います。

トリゾールとRNAeasy mini kitの違い。 削除/引用
No.5054-1 - 2016/05/11 (水) 05:56:26 - mRNAの安定性
些細なことなのですが、質問させてください。

マウス肝臓を細かくしたのち酵素処理してシングルセルを得ました。
これをF4/80で染めて、クッパー細胞をセルソーターを用いてソートし、RNA抽出を行いたいです。問題は、40サイクル回しても、 GapdhのPCRアンプリコンが認められませんので、回収率は極めて低いのではと思います。

方法としては以下の通りです。確認していただけませんでしょうか?
A. Fcブロッカーで反応させた肝シングルセルを氷上でPE-anti-F4/80で染める。
B. 1% FBS含有PBSにて細胞を洗浄
C. セルソーターに供して目的のpopulationを定める。
D. 15 ml tubeにあらかじめ完全培地を5 mlほど入れ、内面を濡らしたことを確認したのち、そのtubeへソートする。毎回、5x10E5ほどをソートしています。

E. 細胞を800xg, 5 minで遠心後、上清を除く
F. QiagenのRNAeasy mini kitの手順書通りにRNA抽出を行う
G. 無駄だとは思うのですが、一応eluateをnanodropで測定

結果、RNAの吸光度は得られず、そのままRTに進み、40サイクルPCR反応後のGapdhを電気泳動しても、bandは認められませんでした。ポジコンのcDNAを使用した際には得られていますので、PCR反応には問題はありません。

今考えていることとして、ソートされた細胞を直接QiagenのRLT buffer (beta-ME直前添加済)にはいるようにするか、ソートする細胞数を増やすことの二つです。

私個人的な意見としては、5x10E5をソートしたからといって、最悪10%くらいしか生きている細胞として回収できていないのかもしれません。というわけで過去のスレッドを見ると、Qiagen Mini kitよりは、Qiagen Micro kitの方がいいのかもしれないです。


ですが、上司から、トリゾールでソートされた細胞を受けるのではいけないのか?と聞かれました。確かにトリゾールの場合には、ゴリコーゲンをキャリアとして用いることができると思います。おそらくですが、このQiagen Midi kitは抽出効率というよりは簡便で精製度の高いRNAが得られるというだけで、収率には期待できないのではないか?と思えてきました。

トリゾール/グリコーゲンを使う方法、もしくはQiagen Micro kitに切り替えるかのどちらがいいでしょうか?ご教授お願いいたします。

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