基本的にコンペティティブなラボの場合は、金があってもフェローシップをアプライすることを求められます。というのは、フェローシップが取れる実力がある人だということが期待されるのと、最初の1年間はラボに適応する必要もありバタバタするので、必ずしも結果が沢山出る訳ではないからできるだけ自分たちの金は使いたくないというのが本音でしょう。
というわけで、日本から基礎系でポスドク留学する人で、自分の好きなラボに行きたい場合はまずフェローシップをアプライしていきます。先方も当然1年で論文に行くまでのデータが出るなんてことは期待してないのですから、あくまであなたの素性をあまり知らないのでそういうグラントを取れるなら取ってきてほしいというだけの事です。万一、合わなかったときにフェローシップ持ってる人の方がその後も後腐れなく次を勝手に見つけてくれるだろう、という期待もあると思います。
よって、先方が人材を欲してればフェローシップが取れなくても採用される場合もありますし、上原とかだと正直一人で生活がカツカツですが、単にすぐの金銭的な問題だけではなくて、その後のことも考えると外部で取れるものは取って出来るだけ客観的にボスの信頼を勝ち取っておく方が良いに決まってるという事になります。ちなみに米国なら財団ならJビザで行けると思うので、税金はかからないでしょうし、保険のグレードとかも含めてその後のラボ負担なんかについてもその方がかえって交渉しやすい事だってあるでしょう。 |
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