肝臓の細胞全体か低速遠心で肝細胞を濃縮したものと比較しないと、PCRでもフローサイトでも何を見ているのかわからなくなります。
AFPをPCRでみてますが、胎児肝細胞かガン組織でなければ発現は見られないタンパク質です。
また、酵素の種類にもよりますが、酵素処理によってE-cadherinが分解される可能性は非常に高いのでフローサイトでの解析には適していません。また、肝細胞でもE-cadherinの発現にはゾネーションがあります。
細胞を固定してもよいのならalbumin、SERPINA1、HNF4Aなどでフローサイト解析はできるので一番楽なのですが、細胞表面タンパク質しか用いることができない理由はあるのでしょうか。
細胞表面タンパク質ではASGR1が肝細胞に特異的ですが、よい抗体が売られていないのが難点です。
あとは、薬物輸送トランスポーターが肝細胞に特異的なものがありますが、実際にやったことはないです。 |
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