プラスミドの不和合性とは、「形質転換された大腸菌は、たった一つのプラスミドしか"安定的には"保持できない」ということであって、一過的に複数のプラスミドが共存し得ることとは関係ありません。
複数のプラスミドで形質転換された場合には、その大腸菌のsingle cellがコロニーにまで増殖する過程で、不和合性によってコロニー内の個々の菌はいずれか一方のプラスミドを保持するようになりますが、コロニー全体としては2種類のプラスミドをそれぞれ保持した菌が混在している訳です。
求めるクローンを得るためには、おおさんの仰るように、1)そのコロニーからsingle colony isolationをする、2)混合物のプラスミドを十分に希釈して再度形質転換をする、のいずれかの方法によります。 |
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