そもそも毒性が強ければ増殖しないし、はなはだしい時は形質転換体がコロニーを形成する前に死んでしまって取れてきません。そういう状態で、もし増えてくる、生えてくるやつがいたら、そりゃなんらかの突然変異を起こしている蓋然性があります。普通に培養しても、あるいはグルコースを添加して発現量を抑えるだけでちゃんと殖えるんなら、それでいいんじゃないですか。普通に育てられるのに、予防的にグルコースを加えて突然変異の危険性を減らす、なんて話は聞いたことないです。それとも、グルコース添加、非添加で増殖速度とかcfuが異なるというような不安材料がある形質転換体なんですか。
繰り返しますが、毒性で死んでしまうような状況で生えてくるようなやつは突然変異の可能性がありますが、突然変異はまれな現象なので、突然変異体じゃないのが当たり前に殖える条件下ではそうそう出くわさないです。逆に正常型が生えないような状況で、殖える事のできる突然変異体を生やして取ろうと思って、相当大きなスケールで形質転換や培養もせずに普通の規模でにやって取れたとしたら、かなり運がいい(望んでいないのにそういう事が起こったとしたら、相当運が悪いというか)。
それより、選択薬剤(抗生物質)のききが悪くてプラスミドが抜けるとか、そっちのほうが可能性が高いですけどね。
毒性があることが分かっているなら、C41/49のような耐性のある宿主を選ぶのもいいですけど(ちなみにこれらの作用機序は、タンパク質発現速度の低下だそうです)。 |
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