ねずみ様、重ねてお礼を申し上げます。何度も何度もコメントをいただき、有難うございます。
> 一方のarm配列を増幅する2つのプライマーの両方に変異を入れるものと勘違いしておりましたが、そうではないようですね。変異を導入する目的が、「targeting vector構築のため」、ではなく「ゲノムに変異を導入する」ということであれば、strategyを考えなおす必要があるでしょう。
はい。お察しの通りで、マウスゲノムに変異(一塩基置換)を導入することを目的にしています。Cre-LoxPシステムを利用しています。また、ホモロジーアームのクローニングの際にも3'のホモロジーアームのクローニングに必要な酵素の認識配列が5'ホモロジーアーム内にあってしまったので、5'ホモロジーアーム内に制限酵素認識配列を壊したものを作成しました。
結果として情報を小出しにしてしまい、大変申し訳ありません。
コンストラクションは以下の通りです。
Not1 - 5'homology arm (600 bp) - (selection cassette) - 3' homology arm (500 bp) - EcoRI
です。
一塩基変異は、3' homology armの500 bpのうち、10塩基目の塩基が置換しています。
一方、制限酵素配列を壊す目的で導入した別の塩基変異は、5' homology armのうしろ550番目にあります。
実際にリコンビネートした細胞はcolony PCRの要領でスクリーニング予定です。
全く期待したものが取れないと考えたほうがいいでしょうか?それともスクリーニングで数をあげれば拾える可能性はありますでしょうか?
targeting vectorの両端(5' armの5'端と3' armの3'端)がhomologous recombinationの結果どのような挙動を示すか、を考えてみると良いでしょう。
確かに頻度としては少なそうです。ただ、selection casetteで少なくとも導入された細胞はできるはずなので、そこからcolony PCRで釣り上げられないかと考えていますが、先のコメントでいただいたように、たった一塩基の置換でもhomologous recombinationに影響を与えるとことについては全く予期していませんでした。非常にクリティカルなご指摘を前もっていただき、心から感謝しております。In fusionのことについて真剣に考えてみますが、現行の系が全くうまくいかないのかどうかは正直わかりません。一度挑戦する価値はありますでしょうか?一度やってみたいと思っています。どのくらいselection cassetteでスクリーニングされるか興味がありまして。 |
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