例えば、増幅効率が85%, 90%, 95%, 100%の場合20 cycleで何倍に増えるかというと、それぞれ1.3 x 10^5, 3.8 x 10^5, 6.3 x 10^5, 10.5 x 10^5です。
結構違いますね。
(1) dCT法は遺伝子間のmRNA量比較には使わない。
(遺伝子間の発現レベルの違いに対して増幅効率の違いが相対的に小さいときには使えるだろうと私は考えます。一方で、検量線と濃度既知標準液を用いる方法をなぜ使わないのかという人が多いだろうと思います。)
(2) 標的遺伝子のPCR産物を精製して吸光度等で濃度を測ってから、PCR産物の濃度と蛍光強度の関係を明らかにして、蛍光強度が閾値となるサイクルでのPCR産物の濃度を推定すればよいのではないでしょうか。
これをしなかったら、「PCR産物長と蛍光強度が単純な比例関係にあるのか」という批判に答えられないと思います。 |
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