5,000株が多いとのことですが、網羅的であるためにそれ以上の候補をスクリーニングしなければならないことは、変異導入にどのような手法を用いようとも変わらないと思うのですが。
また、変異原処理で多数の変異が導入されることはそのとおりですが、No.4888-5でお示ししたウェブツールは、そのような場合に親株と一回のバッククロスを行い、求める表現型を示すprogenyと示さないprogenyをそれぞれ複数株混ぜてシークエンスを行い、表現型を示すprogenyのみに有意に濃縮される変異を探すもので、無関係に存在する変異や多型は原理的に問題になりません、というかそこがミソの方法論です。
あくまで挿入変異にこだわりたいのであれば、その酵母のゲノム配列に存在しない(あるいは相当するゲノム領域を完全に欠失させた)マーカー遺伝子で形質転換すれば、ゲノムに(比較的ランダムに)挿入されることが期待できるので、そこから求める表現型を示す株をスクリーニングするという方法も可能でしょう。同様な方法をアグロバクテリウムを用いた形質転換で行っている論文も見たことがあります。 |
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