プライマリーのT細胞でウイルス感染実験をした事はないのですが、T細胞が増殖しない普通の培養条件でレトロはちょっと難しい気がします。もしアデノウイルスの受容体をT細胞が発現していれば、アデノウイルスでも行けるかもしれません。
線繊芽細胞に、通常のトランスフェクションでGFP融合たんぱく(GFP単独ではありません)を過剰発現して、ライブイメージングで見た事があるのですが、GFP強陽性の細胞からどんどん死んでいきました。この時は、GFPそのものではなく、融合したたんぱくの過剰発現のせいで細胞が死んでいくと考えたのですが、ひょっとするとGFPそのものの毒性だったのかもしれないと、このトピックを見ていて思いました。この実験ではGFP弱陽性の細胞は生き残り、発現量が低げれば何とかなるという結論でした。レンチの場合は、MOIが高いとマルチコピーでインテグレートして高発現になるので、MOIを下げて発現量をコントロールできるのであれば(かつ低発現でもソートに支障がないのであれば)一回試してみてもいいかもしれません。 |
|