イオノマイシンという細胞内カルシウムを上昇させる薬剤を使う実験をしています。
細胞内カルシウムの上昇は、細胞内小胞の細胞膜への融合を促しますので、イオノマイシンの作用のリードアウトはそれら小胞の細胞膜表面への移動を持って評価しています。具体的にはフローサイトメトリーで小胞の細胞膜への移動を評価しています。
質問ですが、これらのリードアウトは接着細胞をイオノマイシンで刺激したものでは認められず、細胞をトリプシンで処理し、中和、遠心、再懸濁させて浮遊にした細胞(実際にはヒーラ細胞を使用しています)で効果的に認められます。
このようなことは何を意味しているでしょうか?
多くの論文ではイオノマイシンを用いて免疫細胞(T細胞など)を刺激しているようです。
培養細胞では浮遊にさせないとそもそもイオノマイシンは効かないのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと助かります。
なお、ヒーラ細胞を浮遊状態でイオノマイシンで刺激するというのはすでに報告がありますが、なぜ浮遊でやっているのか、接着でやるとどうなのか、などの記載はありませんでした。 |
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