なぜ必要性に疑問を感じるのかのほうが疑問。
タンパク質、糖鎖、核酸、生物を構成する物質はそれぞれ吸着性を持っています。抗体もタンパク質です。
抗体に限らず、タンパク質をかければ、抗原抗体反応に依らない、非特異的な吸着は多かれ少なかれ必ずおきます。静電相互作用とか、疎水結合とか、、、、
あらかじめ、そういう非特異的な吸着をしうるところに、適当なタンパク質などの「ブロッキング剤」を吸着させることで、非特異的吸着による抗体の結合を抑えるわけです。
適当なタンパク質とは、必ずしも正常血清でなければならないわけでなく、BSAだったりカゼインだったりゼラチンだったりもしますが、使う抗体の由来生物と正常血清がいいのは、
・抗体と同じ種類のタンパク質であるIgが含まれているので、抗体が非特異的につきやすいとことに付きやすくて、効果的にブロックできると期待できる。
・二次抗体、つまり抗抗体抗体を使う場合、異種に対するで抗体に対する抗体はできるけれど、同種に対する抗体は(交差性も含めて)ありえないから。 |
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