医学系の大学院生です。
GPCRを無細胞系で合成し、アゾレクチンリポソームに再構築して、放射性リガンドを用いた結合実験を計画しています。
Sansuk, Kamonchanok, et al. "GPCR proteomics: mass spectrometric and functional analysis of histamine H 1 receptor after baculovirus-driven and in vitro cell free expression." Journal of proteome research 7.2 (2008): 621-629.
を参考に、やっております。
この論文では、再構築したhistamine H1受容体に対して放射性リガンドを結合させ、GF/BフィルターでB/F分離をする方法を取られています。
我々もやってみたのですが、期待するほどRIのカウントを得ることができませんでした。
Zetasizerでリポソーム粒子径を測定したところ、我々のリポソームは70-90nmをピークに95%程度分布しており、5%程度が2000nm前後で分布していました。
実際に、GF/Bやpore size 450nmのフィルターでろ過したものをzetasizerで測定したところ、2000nm前後のピークは消えていましたが、小さいリポソームはそのまま分布しているようなデータを得ました。
超遠心で受容体蛋白を落としてフリーのリガンドと分離する方法もあると思いますが、RI施設内に超遠心機がないためその他の方法を探しています。
リガンドが結合した数十nmのリポソームに入ったGPCRとフリーのリガンドの分離方法についてアイデアが有りましたらご教授ください。
よろしくお願いいたします。 |
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