お世話になっています。
海外で研究しています。
研究室で、対象患者(及び健常者コントロール)の末梢血(PBMC)からiPS細胞の樹立を行うプロジェクトを開始しています。研究室及び隣接施設ではiPS細胞に関わる研究はなく、私が初めてになります。
Geltrex Matrixを使用した、Feeder free conditionで、培地はEssential Flex Mediumを使用しています。
再ブログラムにはSendai virusを使用し、3検体よりiPS細胞を樹立、蛍光染色を行い、Characterizationも行いました(Tra1-61, Tra1-80, SSEA, OCT-4)。
現在Passage11-13で、0.5mM EDTAを使用して、Cell clumpでの継代(Single cell passaging ではない)を行っていますが、多少の変動はあるにしろ、全細胞の数%−10%位に、分化した細胞が混じっていることが気になります。顕微鏡で写真を撮れば、Pureに見えるところはいくらでもあるのですが。
分化した細胞が多い場合は、そのクローンは使用するべきではないことは知っているのですが、微妙な割合で分化細胞が見られた場合、この継代を継続すると、どうなるかが気になります。
1.分化細胞は減ってゆくのか、変わらないのか?:分化した強接着性の細胞はEDTAでは剥がれにくいために分化細胞は適切な手技によって減らせる可能性があるのか。あるいは、(この)iPS細胞は常に、分化細胞を一定数持つような性質になっているのか。
2.分化細胞は継代に従って増えてゆく可能性があり、それは不可避なのか?
これら周辺につきお知りの方、またより良い培養環境の提案をしていただける方、また何かお気づきの方、なんでも良いので返答が頂ければ幸いです。 |
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