お世話になります。一点確認したいことがあり、質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
これまで幾つかの遺伝子に関して、遺伝子ノックアウト細胞をCRISPR-Cas9システムを利用して作ってきましたが、今後、ある遺伝子(仮にXとさせてください。)一塩基置換のノックイン細胞を培養細胞(セルライン)で行いたいです。Xのノックアウト細胞を作っていた際の副産物でXのヘテロが得られていましたので、この細胞に変異を持たせた鋳型をノックインをさせようと思っています。
今回、HDR(Homologous directed repair)を利用したノックインとなるかと思いますが、私には経験がなく、どのような長さの鋳型を用意して、どのようにしたらなどわからないことが沢山ありますが、そこは勉強してなんとか解決したいと思います。
質問というのは、先日ゲノム編集を専門としている企業とお話しした時に感じたことなのですが、その方はCRISPR-Cas9によるゲノム編集効率(おそらくNHEJ, HDRを区別していないと思いますが)はguide RNAのデザインの他にも使用する細胞種、編集しようとする遺伝子、さらには特定のクロマチン構造の時により効率良くゲノム編集すると教わりました。
ですが、私がHDRを勉強するにあたり、NHEJは細胞周期非依存的であり、一方、HDRはG2/M期にのみ起こるとありました。そこで先日のセミナーから疑問に感じたのは、その方が「クロマチン構造にも効率は依存する」と言っていたのはNHEJのことではなく、 HDRに関しておっしゃられたこと、と考えて大丈夫でしょうか?
ヘテロクロマチン、ユークロマチンいずれの場合にでもNHEJは起こりえますでしょうか?
二つ目の質問は、実験医学を読んでいて感じた疑問です。NHEJに比べ、 HDRの方が効率が低いと言われているかと思います。その理由というのは、HDRはG2/M期にのみ起こるためとありました。これは特定の細胞周期にしかHDRは起こらないので、HDR効率が低いと考えるべきなのか、それともG2/M期にはヘテロクロマチン(?)構造をとるため、HDR効率が高いと解釈するべきなのか、どちらが正しいのかわかりませんでした。セルサイクルを同調させて、HDR効率を高める方法が紹介させていましたが、後者の説が正しければ、最適なクロマチン構造に取らせる薬剤で処理してもHDR効率があげるのでは?と思っています。
かなり稚拙な文章でわかりにくいかと思いますが、もしご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかご教授いただけますと幸いです。よろしくお願い致します。 |
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