平均値が異なる2つ以上のことがらのバラつきを比較したい場合に、CVが指標として便利だと思います。
例えば、試料を得てから複数工程を経て分析する場合に、どの工程のバラつきが大きいのかは、おそらくCVでの比較が適当です。というのは、平均値ならびにS.D.が工程毎に異なるのでS.D.を平均値で標準化する必要があるからです。
他の例では、(同等であるけれど)複数の方法がある場合に、方法間の精度の違いを検討する際の1つの指標としてCVが適当かと思います。複数の方法で平均値が同じであればS.D.でよいのですが。
あるいは例えば、子どもと大人の体重の分析をする場合に、子ども方がS.D.が小さいからといって体重の平均値に及ぼすバラつきのインパクトが子どもの方が小さいとは必ずしも言えないので、CVで評価する方がよいかもしれません。 |
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