横からの発言で失礼いたします。
Novagenから売っていたpTriExというベクターはちょうどpFastBacにCMVプロモーターを乗せるような形でしたので、この設計自体は問題なく動くのではないかと思います。また、polyhedrinプロモーターをCMVプロモーターに入れ替えたベクターもBacMamという系で使われる例があるのでこれでも大丈夫そうです。
あさんのご示唆と重なりますが、私も濃縮が不十分である可能性があると思います。細胞内での発現が確認できることから分泌がされてないことを心配されているのだと思いますが、分泌がされている場合でもある程度の量のタンパク質は細胞内に残っていて強く検出されますし、分泌されたタンパク質の培地での濃度は非常に低くなりますので検出にはけっこうな濃縮が必要で、濃縮が不十分で分泌されていない状態と区別できないというのはありうると思います。私の知る例では、はじめ簡単な濃縮では検出できず、思い切って数十mlの培地からIPして1レーンに流すと検出できたということがありました (数字はあいまいです、すみません)。
提案としては出来るだけ大きなスケールで可能ならIPで、まずは検出できるよう極端な条件を試されてはどうかと思います。また、SEAPなど入手が容易な分泌レポーターを利用するなどして、分泌タンパク質のWBでの検出の系があるとトラブルシューティングに有用だと思います。
もう一点、分泌シグナルが問題である可能性も無くはないと思います。現在使われている配列がどの程度の効率で動くのかレポーターで確認するとか、高効率を期待して使われているシグナル配列がいろいろあるので入れ替えて試してみるなど、考慮されてもよいと思います。 |
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