SDS-PAGEはその移(易)動度が比較的よく蛋白質の分子量を反映し、かつ簡単なので汎用されてるというだけで、かならずしも理論値とおりの分子量にバンドがくるとは限らないです(なんらかの理由でゲル内の移動が遅れて、実際の分子量よりも大きい位置で止まる)。修飾などによる影響ももちろんですが、それとは別にアミノ酸の組成の偏り(強酸性あるいは強塩基性蛋白質)とか強い疎水性や特異な高次構造(アミロイド繊維構成成分)などに起因して理論値と大きく異なる位置にバンドがでることはありますし、SDSでも解離しにくい相互作用が分子内あるいは分子間にあってもそうしたことは起こりえます。糖鎖間の相互作用に起因してそうしたことが起きるという論文を昔みたことあります。 |
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