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がん抑制遺伝子のp53 トピック削除
No.4569-TOPIC - 2015/11/09 (月) 19:54:48 - うえす
がん抑制遺伝子で有名なp53と細胞周期に関する論文をここ最近読んでいます。
このp53と言うものは非ストレス状態ではプロテアソーム分解で非常に低い発現量を保っており、DNAダメージやリン酸化などでp53の発現量が増え、活性化し、p53が関与する下流の細胞周期制御因子に影響をもたらすとの記載がありました。ですが、p53がある特定遺伝子によりリン酸化されることにより、細胞周期抑制因子が働き、細胞増殖が停止するといった研究をされている論文では、その特定遺伝子を細胞内で過剰発言誘導したもの、人為的に少なくしているもの、
コントロールとして何も処理していないもの、3種類をウエスタンブロットを行い、p53の発現量およびリン酸化レベルを見ている実験をしているものがあり、そのウエスタンブロットの結果では、どの細胞内でもp53の発現量は変化しておらず、ただ特定遺伝子を過剰に発現させた場合にのみリン酸化レベルが上がっているという結果が画像とともにされていました。もちろんこの場合もp53自体の発現量は他サンプルと比較しても変化していません。この特定遺伝子の過剰発現によってもたらされるリン酸化により、p53の下流にある細胞周期制御因子がより発現促進されていることもデータに示されていました。が、p53は活性化される際、発現量が増えるというような記述が他サイトにあり、なぜこの場合においてはp53の発現量が特定遺伝子過剰発現とそうでない場合とで変化していないのかが疑問にあります。p53が活性化される場合はやはり発現量が上昇するのでしょうか? それとも元あるp53の全体量のうち、いくらかがリン酸化され全体量は変化しないが、p53が活性化するということなのでしょうか?
 
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>おおさん 削除/引用
No.4569-4 - 2015/11/11 (水) 13:23:11 - うえす
お返事ありがとうございます。
昨日、研究報告会がありまして、わたくしの考えは大まかには合っていました。
ただ、私の行っている研究内容において、このp53とリン酸化に関して調べることは新規性が無いというコメントを指導者から頂きました。ご指摘いただいた点に関しては今後調べさせていただきます。
そして私の研究内容に関しての質問(というよりも実験方法)を別途トピックに上げさせていただきますので、見ていただけると幸いです。

(無題) 削除/引用
No.4569-3 - 2015/11/10 (火) 04:53:21 - おお
恐らく、きれいなストーリーに惑わされているんだと思います。全体的なストーリーとして間違えではないでしょうけど、個々の事例を見るときはその細胞で何が起こっているか実験ベースから攻めていかないと混乱すると思います。

もうひとつはWBの定量性を示された実験でどの程度担保されているのかも考えてみる余地があるかもしれません。

まず、transcriptionは見てないようなのでそこは何ともいえないでしょう。

リン酸かフォームが増えているということなので、全体のp53の量はともかく活性化して細胞周期を止めるような遺伝子の発現は上がっているという所についてはsuggestiveかとおもえます。

探ってみた方がいいというところは、p53に対するubiqutin-proteasome活性がその細胞でどの程度あるのかだとおもいます。間接的にはMDM2の発現量とかでわかるかもしれませんけど、、、ちょっとしばらくこの手のことはやってないので忘れてしまって変なことをいっているかもしれません。

何回も失礼します 削除/引用
No.4569-2 - 2015/11/09 (月) 20:00:12 - うえす
もしくは、P53の発現量はDNAダメージがあった場合にのみ発現量が上昇するが、今回私が目にした論文のものは、その特定遺伝子の過剰発現自体はp53へDNAダメージを与えることはないために発現量は変化しないが、代わりにこの遺伝子がp53リン酸化をするためにp53が活性化しているとも考えられるでしょうか?

がん抑制遺伝子のp53 削除/引用
No.4569-1 - 2015/11/09 (月) 19:54:48 - うえす
がん抑制遺伝子で有名なp53と細胞周期に関する論文をここ最近読んでいます。
このp53と言うものは非ストレス状態ではプロテアソーム分解で非常に低い発現量を保っており、DNAダメージやリン酸化などでp53の発現量が増え、活性化し、p53が関与する下流の細胞周期制御因子に影響をもたらすとの記載がありました。ですが、p53がある特定遺伝子によりリン酸化されることにより、細胞周期抑制因子が働き、細胞増殖が停止するといった研究をされている論文では、その特定遺伝子を細胞内で過剰発言誘導したもの、人為的に少なくしているもの、
コントロールとして何も処理していないもの、3種類をウエスタンブロットを行い、p53の発現量およびリン酸化レベルを見ている実験をしているものがあり、そのウエスタンブロットの結果では、どの細胞内でもp53の発現量は変化しておらず、ただ特定遺伝子を過剰に発現させた場合にのみリン酸化レベルが上がっているという結果が画像とともにされていました。もちろんこの場合もp53自体の発現量は他サンプルと比較しても変化していません。この特定遺伝子の過剰発現によってもたらされるリン酸化により、p53の下流にある細胞周期制御因子がより発現促進されていることもデータに示されていました。が、p53は活性化される際、発現量が増えるというような記述が他サイトにあり、なぜこの場合においてはp53の発現量が特定遺伝子過剰発現とそうでない場合とで変化していないのかが疑問にあります。p53が活性化される場合はやはり発現量が上昇するのでしょうか? それとも元あるp53の全体量のうち、いくらかがリン酸化され全体量は変化しないが、p53が活性化するということなのでしょうか?

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