Cayman chemicalからPP2 1mgを購入し、DMSOで50 mMに溶解したストックを-20度に保存しました(6本に分注)。
その際、溶解液(50 mM) の1本から、それを凍らす前に2 mlの培地(DMEM/F12+0.1% BSA)に終濃度10マイクロモル (約3マイクログラム/mL) になるように加えて、37度でライブイメージングの実験を行い予想していたPP2の効果を得ました。
1週間後に、前回使用したのと同じチューブを37度の恒温槽で溶解し、その一部をやはり2 mlの培地に終濃度10マイクロモルになるように加えたところ、白いもやもやしたものが析出しました(同じ日にDMSOを同じ量加えて実験していますが析出はなかったのでPP2に原因があると考えています)。-20度に保存していた別のPP2のストックチューブを37度の恒温槽で溶解し、その一部を同様に2 mlの培地に終濃度10マイクロモルになるように加えたところ、やはり白いもやもやしたものが析出しました。
阻害剤の実験書にDMSOに50 mMで溶解して-20度に保存とありそれに従いました。今回の経緯からすると、購入した結晶物を溶かしてそのまま使用した時には問題なく使用できていますが、-20度で一度凍らせたものは水系の培地に入れた時に複数のチューブで析出しています。
PP2での実験の経験がある方で、析出が起きたが解決したという経験を持っておられたら是非アドバイスをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 |
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