系統関係が高精度にわかっている、の定義は人ぞれぞれなので、どの程度を要求するかは何とも言えません。
系統関係そのものが議論の対象であれば、できるだけ多くの種で2桁以上の遺伝子座、10kbp以上の長さのデータで系統樹推定した結果が欲しいところです。
今回の場合はアンプリコンシーケンスデータからのグループ数の推定ですから、そこまでの必要はないでしょう。
COIなら、全目の全科から数種ずつサンプリングして、アンプリコンを100%カバーする領域をより長くサンガー法で解読したデータで系統樹推定、というのが文句の出ないレベルです。
ただそれが難しいようなら、各OTUの代表配列の系統樹をreferenceに使うのもしょうがないですね。
そこを容認してくれるかどうかはレフリー次第だと思います。
そもそも97%や95%でクラスタリングしたOTU数だけで容認されている現状、EPA-PTP法によるグループ数が必要かどうかも疑問なので、併記しておけばいいんじゃないかと思います。
通常のPTP法を適用する場合も、アンプリコンシーケンスデータのみから系統樹を作成してよいかはやはりレフリー次第でしょう。
キメラ配列とノイジー配列の除去がなされてさえいればグループ数の議論に使うだけならいいんじゃないかと思いますが、系統関係を議論するとほぼ確実に却下されるかそこを修正しろと言われると思います。 |
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