いや、普通にN2ガスをしばらく吹き付けるだけで十分、置換できると思いますが。ほとんどの研究室はそうしてるんじゃないですか。安いN2じゃなくてわざわざ高価な貴ガスにするなんて、余程のことがないと費用対効果が合わない。
拡散で大気が混じりこんでくるよりはるかに速い速度でN2ガスが吹きつけられますから、置換は問題なく出来ます(窒素雰囲気の中に酸素を注いだとして、どれだけの速度で沈むんだ?)。
で、結局、もっとも経済的なのは
N2ボンベを買って、レギュレーターと引き出し用のチューブを付けて、先端はパスツールとかピペットチップでも付けときゃ使える。
N2は、やや小型の30立米で5000円もしないだろう。
レギュレータは新品を買えば3万円くらいはするけれど、遊休品がきっとあるはずだから、近所の研究室に聞いてみるとか、学内のメーリングリストみたいのに流してみるとか。
あ、あと、脂質の容器はなるべく体積ぎりぎりの容積にする、というか容積ギリギリまで溶媒を入れるようにします。空間が多いとそれだけ空気が入る余地が出来ますから。フリーザーといえども溶媒は少しずつ揮発しますから、長くストックしている脂質の濃度はいい加減になります。どうせ、いい加減なら減った分の溶媒を足して空間を退治しながら保存するのもひとつの手です。
いずれにせよ、ここぞというときは、濃度を定量し直し必要に応じて一旦溶媒を窒素還流下で飛ばして、新しい溶媒に溶かし直します。 |
|