皆様のご意見を聞かせてください。
私は今、ある家系の線維芽細胞から作製したiPSCsの培養を計画しています。
この細胞から間葉系幹細胞(MSCs)への分化誘導を行った後、脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞への分化を調べる予定です。
従来、iPSCsからMSCsへの分化誘導には、iPSCsを低接着性のdishで浮遊状態で培養することで得られるembryonic bodyをまず作製し、それを0.1%ゼラチンコートしたdishに移して得られる接着細胞をMSCsとする方法が一般的だと理解しています。
しかしそのような煩雑なことをせずとも、iPSCsの培養液をlow glucose DMEM+10% FCSで培養(つまり、stem cell mediaからregularなmediaに交換しただけの処置)でMSCsに分化すると報告している論文も見られます。(下記参照)
A simple method for deriving functional MSCs and applied for osteogenesis in 3D scaffolds(Scientific Reports, 2013. 引用回数: 20)
ttp://www.nature.com/srep/2013/130722/srep02243/full/srep02243.html
iPSCsの作製、およびストックは共同研究者がすでに行っています。
まずは健常人のiPSCsを一クローンもらい、preliminaryな分化誘導を行ってみようと思っています。再現性よく、効率的に、簡便にMSCsに分化誘導することができる方法として皆様はどのような方法を取っていますか?
培地交換だけで済む上記の方法は、論文のタイトル通りとても簡便で魅力的です。
皆様のコメントをいただけますと幸いに存じます。どうぞ宜しくお願い致します。 |
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