3.硫安に弱いというのはその前後で活性を測ればいいのでスペキュレーションに頼る必要はないとおもいますけど。
原因をうまく説明できないけど、精製時、後に活性を維持するためにアルギニンなどを加えておくと活性が維持できたという話もまあまああります。
あと考えられるのはco-factorなどが脱落するばあい。金属イオンやその他の分子が結合しているような場合は(もしかしたら、そう言うものが結合しているということがわかってないかもしれないけど)、精製を進めると同時に脱落していっている可能性があります。
また酸化などが進んでシステインが酸化されたり、SS結合をランダムに作ってしまったりする場合もあるかもしれません。安定化するためにDTTやb-meなどを加えることもありますが、もともとSS結合を持つ分子であれば(たとえば細胞外に分泌されるようなもの)では従来のss結合をきってしまう場合もあるかもしれませんので注意が必要かもしれません。
あとは構造の維持が難しい場合。理由がよくわからないですが、クルードな状態では比較的安定でも精製するとどうも活性が芳しくない場合、構造維持が関係するようなこともあるようです。よくBSAを加えて安定化するのもこのためかもしれません。疎水的な部分が露出したりしてアグリゲーションが起こったりするとかの可能性もあるかもしれませんがそう言った場合はdetergentも有効な場合があるかもしれません。
bufferがあってないっていうのはまああるかもしれませんが、それはそのバッファーでlysateを作ったりして比較検討すればある程度わかるのでは?
もちろん精製中はアルカリ性の方が安定性があるとかそう言ったことは場合によってはあるかもしれませんけど。
あと配列に何か加えた場合はどちらかというと精製時に活性を失うより最初からないことがたいていのような気がしますけど。 |
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