いつもお世話になっています。
今回はライゲーションが上手くいかない理由について皆様の知恵をお貸しいただきたいです。長文になりますがよろしくお願いします。
今、タンパク発現を目的として遺伝子のクローニングを行っています。
現在、制限酵素サイトつき(EcoR I,Sal I)の目的遺伝子をpGEM T-easyベクターにクローニングするところまでは完了しました。
次にそのプラスミドから制限酵素を用いて目的遺伝子を切り出し、発現ベクターであるpGEX-6P-1に挿入し、DH5αに形質転換しようとしているのですが、全くコロニーが生えてきません。ポジコンではコロニーは生えてきますし、未切断pGEX-6P-1の空ベクターを形質転換したものでもコロニーは生えてきます。
インサートサイズは約1400bpで、ベクターサイズは約5000bpです。
インサート、ベクターともに上記の制限酵素で37℃、1時間反応させ、電気泳動しバンドを回収しています。この際、制限酵素の不活化処理は行っておりません。
回収したバンドの濃度は問題なく(それぞれ50ng/µl以上)、TE bufferに溶解してあります。
回収したサンプルに、takara T4 DNA Ligaseを用いて、ライゲーションを行っています。ライゲーション反応は16℃、4時間、o/nと4℃、o/nで行い、
ベクター:インサートは1:1、1:3、1:5、1:8で行いましたが、どれもコロニーは生えてきませんでした。
ポジコンや空ベクターでコロニーが形成されているので、DH5αの形質転換能に問題はないと考えており、ライゲーションが上手くいっていないのが原因と考えております。
なにか原因を思いつく方は些細なことでもかまいませんので教えてください。
現在、私は制限酵素のエンドヌクレアーゼが影響し、突出末端の削り込みが起こっているのではと考え、制限酵素処理時間を検討して行っている最中です。 |
|