Inoueの原報では「LB, SOB, SOCを試した結果、われわれの方法ではSOB, SOCが最も適していることがわかった」という記述のみで、データや、何を見てどのように評価したかの説明は一切なし。でもLBだったら全然ダメだったということはないはず。私もLBでやったことはある。
Inoue法はちゃんとやれば10^9 cfu/ug plasmidを越えるっていうんでしょ。ちょっとしくじって2,3ケタ落ちたとしても、ライブラリーでも作るんならともかく、単一の断片をクローニング(サブクローニングやリクローニング)くらいなら十分ですよ。
その点から、LBで培養して効率が落ちたとしても、液体窒素で保存するより一桁コンピーテンシーが下がるというけれど-80度で保存したとしても、実用上問題ないです。別トピで、液体窒素中に培養細胞のストックとコンピが同居しているんですけど、、という話題がありましたが、そもそもコンピを液体窒素で保存することが必要なほど難しい実験をしているのだろうか、と疑問に思いました。
達成できる性能と、コストや利便性を勘案した上でどうするかを決めたらいいんだと思います。ちゃんと考えて、わかった上でなら、少々常道を踏み外してもいい。でも、なんも考えずにアッケラカーンと逸脱したことをやるのはイケナイ。 |
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