Bio Technical フォーラム

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タンパク質タグを用いる トピック削除
No.4274-TOPIC - 2015/07/15 (水) 23:26:17 - まさと
質問失礼いたします。
とある文献にて「〜細胞で、flagタグを付けた標的遺伝子1とHisタグを付けた標的遺伝子2を含むプラスミドをトランスフェクションし、それぞれの標的遺伝子の発現状態を免疫ブロットにて確認した」との記載があるのですが、このそれぞれの遺伝子にタグをつけている理由は、トランスフェクションする前の内在性の同遺伝子の発現量を免疫ブロットの際に無視するためという解釈で良いのでしょうか?
また前半では、flagタグ付き遺伝子1だったものが後半ではV5タグ付き遺伝子1と、いつのまにかタグの種類が変更されている例がありましたが、なぜタグの種類を変える必要があったのか、未だ理解できません。何か思いつかれる方いらっしゃいませんか?

そして最後にWTというワードなのですが、ワイルドタイプ(野生型)という意味なのは分かるのですが、何かほかの意味があったりしますか?たとえば遺伝子の一過性過剰発現の意味など・・・
 
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(無題) 削除/引用
No.4274-5 - 2015/07/16 (木) 13:21:18 - おお
>また前半では、flagタグ付き遺伝子1だったものが後半ではV5タグ付き遺伝子1と、いつのまにかタグの種類が変更されている例がありましたが、

これもいろいろな可能性があると思います。この手のことをルーチンにやっているラボは複数のタグプラスミドを持っていたりして、免疫沈降や免疫染色で同時に見たいものとバッティングしないようにあらかじめ複数のタグのベクターを作ったりするところもあるようです。
免疫染色などであれば、その実験の系でV5のほうがバックグランドが少なかったとかそんな理由もあり得ます。
またflagのタグでタグの配列が見ている現象を引き起こしているという事を否定することもできますし、タグが違うということはプラスミドのバックボーンも違うだろうから、発現量も違ってくる可能性があって、示している実験に適した発現量のプラスミドを選んだ結果そのタグだったかもしれません。
ミュータントなど同時にやるときにベクター構築でマルチクローニングサイトが都合がよかったってなこともあるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.4274-4 - 2015/07/16 (木) 07:54:01 - たていす
統合データベースに行って、アリー?(http://allie.dbcls.jp)を使うと、様々なWTをひきだせますよ。
wavelet-transformationかもしれないし、wilms tumorかもしれないな、ということ。

(無題) 削除/引用
No.4274-3 - 2015/07/16 (木) 04:52:18 - おお
>トランスフェクションする前の内在性の同遺伝子の発現量を免疫ブロットの際に無視するため

内在性のものを見るための抗体がないとか、あまりいい抗体が手に入らないとか、ラボの興味対象の蛋白の幅が広すぎるので、それぞれの特異的抗体をそろえるのは経済的に非効率だとか、いろいろあるとおもいます。内在性のものが見えないのでやりやすいこともありますが、見えてもいいこともありますし、見た方が説得力がある場合もあります。

(無題) 削除/引用
No.4274-2 - 2015/07/16 (木) 04:17:37 - mon
これだけの情報だと、正確なことは不明ですが、
>トランスフェクションする前の内在性の同遺伝子の発現量を免疫ブロットの際に無視するためという解釈で良いのでしょうか?
無視した、もしくは内在性の同遺伝子の発現量が見ていない」くらいの意味でしょう。内在性遺伝子産物の分子量によっては、タグ無しとタグありでSDS-PAGE上でバンドを分離できるときも多いので。
一過性発現だと、(1)全ての細胞で発現しているわけではない、(2)内在性にタンパク量より通常発現量が多すぎて(50~100倍以上になることも多い)ので、正常な生理活性以上の機能を発揮している可能性もあります、(3)正常な高次構造を摂っていないタンパクが産生している可能性があるので、注意が必要です。
>V5タグ付き遺伝子1
免疫沈殿実験なので、検出用タグの「被り」を避けるために使うことがあります。
>WTというワード
論文の表記が不十分だと思います(上述の状況からあまり良い論文とは思えない)が、「タグ無し」の内在タンパクのことを刺しているのか???

タンパク質タグを用いる 削除/引用
No.4274-1 - 2015/07/15 (水) 23:26:17 - まさと
質問失礼いたします。
とある文献にて「〜細胞で、flagタグを付けた標的遺伝子1とHisタグを付けた標的遺伝子2を含むプラスミドをトランスフェクションし、それぞれの標的遺伝子の発現状態を免疫ブロットにて確認した」との記載があるのですが、このそれぞれの遺伝子にタグをつけている理由は、トランスフェクションする前の内在性の同遺伝子の発現量を免疫ブロットの際に無視するためという解釈で良いのでしょうか?
また前半では、flagタグ付き遺伝子1だったものが後半ではV5タグ付き遺伝子1と、いつのまにかタグの種類が変更されている例がありましたが、なぜタグの種類を変える必要があったのか、未だ理解できません。何か思いつかれる方いらっしゃいませんか?

そして最後にWTというワードなのですが、ワイルドタイプ(野生型)という意味なのは分かるのですが、何かほかの意味があったりしますか?たとえば遺伝子の一過性過剰発現の意味など・・・

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