標記の件に関してふっと疑問に思い、教えていただきたく投稿しました。
細胞内抗原を染色してフローサイトメーターで解析する場合などには、まず4%パラフォルムアルデヒド等で固定し、その後Tritonやサポニン等で透過処理を行う手順が一般的ですが、この場合、透過処理は抗体を細胞内に入れるのに不可欠だということは理解できますが、固定は何のために必要なんでしょうか? もし固定せずに透過処理だけを行った場合にはどんな不都合があるでしょうか?
もちろん細胞が生きたままだと、時間の経過とともに細胞内に入り込んだ抗体を分解したり排出したりするようなことが起こるんでしょうが、例えば処理後短時間(10から20分後)で、すぐにフローサイトメーターで測定するならば、そういった現象も無視できるような気もするのですがいかがでしょうか? あるいはこの問題を解決するのに固定が必須なら、透過処理、細胞内染色後に固定してもよいような気もします。
固定により抗原性が低下するデメリットを考えた場合に、実験の目的によっては、こういった手法も可能なような気がするんですが、調べた限りこんなプロトコールは見つかりません。固定の意味についてぜひ解説いただけないでしょうか? どうぞ宜しくお願いします。 |
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