要は、高効率のElectroporation用Competent Cellを調製する方法ですね。
BACライブラリーでの経験はありませんが、Tipsが参考になれば。
(1)培養は低温(18-22℃)が望ましい(凍結保存等のストレスに強くなるのかな?)。
37℃高塩濃度培地という論文もあったが、増殖が遅い、洗浄が面倒だった。
(2)フラスコ容量の1/10-1/7の培地量を用いる。バッフルフラスコならより良い。ファーメンターも使用可能。
(3)バッフルフラスコを使用する場合、消泡剤A204(1L に50uLほど:オートクレーブ可能)なら効率に影響はない。
(4)OD=0.2-0.4に達したら氷冷水で急速に冷却する。
(5)それ以降の作業は4℃以下を保つ(チューブ、ローター、遠心機等も含めて)。
(6)洗浄回数は少ない方が良いので、塩が少ないSOB(Mg不含)培地やNaCl無しLB培地を用いる。NaCl無しLB培地だとやや増殖が遅いかも。
(7)洗浄回数は少ない方が良いので、1回目の洗浄には、培地量の1/2-1/1の洗浄液(保存液)を用いる。上手に行えば、1回の洗浄で十分でパルスの半減期t1/2=4.8-5msecほどになる(50uL/2mm gap)。
(8)最終的にOD=150-200にする。
(9)凍結保存しないで調製日に使用する方が効率が高い。
(10)10%Glycerolより、0.3M Betaineで洗浄>5-10%DMSO+0.3M Betaineで凍結保存の方が効率が良かった。
(2)(3)(10)以外はネットで拾った情報ですが、ご自身の環境で確かめてください。 |
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