論文で頻繁に使われてるサンタクルズの抗体を買って免沈を試してるんですが、落ちてきません…
この抗体は自分のラボでホルマリン固定した細胞の蛍光免疫染色やウエスタンには綺麗に使えてます。たぶんこの抗体は変性条件のものを認識してるんだと思うんですが、かなり色んなラボで免沈に使ってるんですよね…
そのタンパク質は分泌タンパク質です。ちなみに自分は293Tに過剰発現させて、48時間後の培養上清からIPしています。IPしなくてもその培養上清を濃縮せずそのままSDS-PAGEにしてもきちんと検出されてます…IPをしてる論文を探しても条件が書いていないんですよね。
変性条件下でIP出来そうな気もしますが、IPの抗体が死んでしまわないか気になります。
皆さんはどのようにされていますか?あるいはIPの工夫等ありましたら教えてください!
サンプルは以下のように調製してます。
293Tに遺伝子導入→48時間後に培養上清をスピンダウンして不溶性のものを除いた後に、終濃度500mM NaCl, 1% Triton X-100になるようにストックソリューションを加え、抗体を3マイクログラム加えて、4度でオーバーナイトインキュベートしています。→IPバッファーで洗浄したProtein Gを加え、更に2−3時間4度でインキュベートしてからSDSサンプルバッファーで溶出してます。
500mM NaCl, 1% Triton X-100を培地に加えてますが、加えなくてもIPされてきません…
Protein Gは抗体をほぼ100%キャプチャーしています。培地をそのままSDSページしても見れるので上清中には大量のものがあると確信してます。トランスフェクトしてない293T培養上清ではそのバンドは見られないので、SDSページで見てるシグナルは本物です。 |
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