現在マウス肺の凍結標本を用いて二重染色を試みています。
下記の条件で検討しておりますが、一次抗体Aのシグナルが十分に得られません。ネガティブコントロールのシグナル(特に気管支上皮で)が強いため、写真撮影の際に閾値を用いるとポジティブコントロールのシグナルがほとんど消えてしまいます。ネガティブコントロールのシグナルは全てのフィルターで確認されます。
蛍光染色を始めて3ヶ月の初心者なのですが、周囲に詳しい人がいないため、十分に相談できる相手がおらず困っております。改善できる点などございましたら、ご教示いただけますと大変助かります。
【抗体試薬】
一次抗体A(気管支上皮のマーカー) Goat polyclonal、希釈倍率1:50
一次抗体B(肺胞上皮のマーカー) Rabbit polyclonal、希釈倍率1:25
抗A二次抗体 Donkey anti-Goat, Alexa fluor 488 希釈倍率1:2000
抗B二次抗体 Goat anti-Rabbit, Alexa fluor 594 希釈倍率1:4000
【プロトコール】
1.凍結切片前固定 4%パラホルムアルデヒド 15分
2.TBSTで洗浄 5分×3回
3.Dako protein block bufferによるブロッキング 室温1時間
4.一次抗体A、Bの混合液でインキュベーション 4℃、一晩
5.TBSTで洗浄 5分×3回
6.抗A二次抗体(Donkey anti-Goat, Alexa fluor 488)でインキュベーション 室温1時間
7.TBSTで洗浄 5分×3回
8.抗B二次抗体(Goat anti-Rabbit, Alexa fluor 594)でインキュベーション 室温1時間
9.TBSTで洗浄 5分×3回
10.DAPI含有封入剤で封入
いずれの抗体も単染色で条件検討を行った際には、十分なシグナルを得ることができていましたが、二重染色に取り掛かったところ一次抗体Aのシグナルが弱くなってしまいました。一次抗体Aの濃度をさらに上げて試してみましたが、あまり改善が見られません。
わかりづらい説明で恐縮ですが、他に必要な情報などありましたらご指摘ください。
どうぞよろしくお願いいたします。 |
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