クリーンベンチからインキュベーターへの移動中に偏る=溶液が回転したか、波が出来た。=>真ん中に寄ったり、線状に偏ることが多いですね。
今回真ん中に細胞がいなくなるということなので、原因は対流なのかな。
対流だとすると底から急激に温まらないように、保温された培地を使い細胞液を分注した後、(溶液が回転しないように)dishをやや傾けてインキュベーターに移し、薄いペーパータオル(コピー用紙)なら3枚ほどあるいはキムタオルの上にそっと置くのが有効だと思います。プラスチックトレイ(100均等で購入可)に載せると、移動や複数枚の扱いも楽ですし、対流も防げます。タッパーだと移動時に歪むのが難。
ちなみに35mm dishに蒔く時には、培地量は2.5-3mL使っています(アッセイ時には減らす)。
96well dishに蒔く時には、200uL(通常の倍)ほど培地を使います(+コピー用紙)。これで新人も綺麗に蒔けています。
また、60mm、10cm dishでもぐるぐる回すのはNGで、「縦に優しく1-2回揺らして波を起こしおさまったら横に1-2回揺らす」を2~4回繰り返すのが良いです(斜めに揺らすを入れてもよい)。 |
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