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リアルタイムPCR 逆転写なしでもPCR産物検出 トピック削除
No.3998-TOPIC - 2015/04/09 (木) 20:15:37 - ns
培養細胞にActinomycin Dを添加して転写を阻害したときの継時的な遺伝子発現量の変動を、リアルタイムPCRで解析しています。
現在、逆転写反応の有無に関係なく遺伝子の増幅が検出されしまい、困っています。
考え得る原因や次にとるべき方策をお教え頂きたく、トピックを作成させていただきました。

以下に詳細を記します。

テンプレートには、RNeasy mini kit(QIAGEN)を用いて培養細胞から抽出したtotal RNAを、RNA to cDNA kit(Applide)を用いて逆転写させ、得られたcDNAを用いました(RT+)。
ネガティブコントロールには、同様に抽出したtotal RNAに、RNA to cDNA kitに添付のバッファー(逆転写酵素は含まない)または水のみを加えたものを用いました(RT-)。
酵素はSYBR Green PCR Master Mix (Applide)を使用しています。
ΔΔCt用のハウスキーピング遺伝子として、GAPDHを用いました。

リアルタイムPCRを行ったところ、
GAPDHでは、RT+のCt値が約15であり、RT-では増幅は認められませんでした。
一方、目的遺伝子では、RT±でCt値に差はなく、約23でした。

そこで、リアルタイムPCR後のPCR産物をアガロースゲルを用いて電気泳動したところ、
GAPDHでは、RT+のみでバンドが検出されましたが、目的遺伝子については、RT±両方で目的の位置にバンドが検出されました。
DNase処理を行っており、イントロンを挟んだプライマーを用いています。また、イントロンを含めた長さの位置にはバンドは検出されていません。したがって、ゲノムDNAのコンタミはないと考えています。

次に、目的遺伝子に対して、forward, reverse共に、前述のプライマーと異なるエクソンにプライマーを作製し、同様にリアルタイムPCRを行いました。すると、RT+と-でmRNA発現に最大2^5の差が付きました(Ct,25と30)。
しかし、PCR後のサンプルをアガロースゲル電気泳動したところ、RT+では、目的の位置(711 bp;バンド1)に加え、前述のプライマーを用いた時と同じ位置(172bp;バンド2)にバンドが検出されました。さらに、バンド1が濃いサンプルほどバンド2は薄く、バンド1が薄いほどバンド2は濃い傾向にありました。RT-ではバンド2のみが検出されました。
ちなみに、バンド2は報告されているスプライシングバリアント由来のバンドでもない位置です。
GAPDH用のプライマーを用いた場合にバンド2は検出されないことから、プライマーのコンタミも考えづらい状況です。

目的遺伝子のみの増幅を検出するためには、どうすればよいのでしょうか。
ご教授、宜しくお願い致します。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
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(無題) 削除/引用
No.3998-10 - 2015/04/22 (水) 20:06:04 - ns
pol様

バンド2も目的遺伝子です。

(無題) 削除/引用
No.3998-9 - 2015/04/22 (水) 20:04:51 - ns
おお様

水でも出てしまいます。。
"ゲノムのプライマーがアニーリングできるところ"とはどうやって調べるのですか?

(無題) 削除/引用
No.3998-8 - 2015/04/22 (水) 20:02:43 - ns
asan様

コメントありがとうございます。

real timeでのmelting curveはちゃんとシングルバンドを増幅しているのか? 泳動して二つでてくるならば設計が良くないのでは?

→シングルバンドです。以前までは同じプライマーを使用してCt値で10以上の差(25以下と35以上くらい)は付いていました。


ダイマーを形成する場合は、melting curveが二つに割れてたり変な波形になってたりすることが多いです。確実に発現しているハズなcDNAを使用しているならば、全く出ないのはプライマーの設計が良くない可能性が高いきがします。

→全く出ないとは何のことでしょうか?


取りあえず、希釈系列をつくってみて濃度依存的に増幅が見られるかどうか確認しましたか?増幅効率が100% (=つまり1サイクルで2倍の理論値)から極端にずれる場合厳密にはdelta delta CTを使うのは好ましくありません。

→有益な情報ありがとうございます。希釈系列は作っていませんが、templateの量を2倍にしたときはCt値で約2小さかったです。

自分の経験上Ct値 23はそんなに低すぎる気もしませんが、問題はそのCt値の範囲において設計したプライマーに定量性があるかどうかです。もちろんコンタミも考えられますのでやり直すのは良いと思いますけど、配列に制限がないならば2,3種類ぐらい設計して増幅効率がよいものを選んだ方がいいかもです。

→23は逆転写したものであれば、低いとは思いません。しかし、水でも逆転写なしのサンプルでも同じCt値になることに疑問を感じています。
プライマーの設計にはやり直しの余地があると思います。ただ、過去にうまくいっていた配列なので、プライマーの変更を躊躇している節もあります。

(無題) 削除/引用
No.3998-7 - 2015/04/21 (火) 21:32:53 - pol
シークエンスを確認したということですが、バンド2を切り出して、その配列が目的遺伝子のものなのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.3998-6 - 2015/04/21 (火) 21:06:33 - おお
でもサイズがちがうんですよね。。。ならばゲノムのプライマーがアニーリングできるところからノンすぺがでてるとかないですか?
水でもでますか?

(無題) 削除/引用
No.3998-5 - 2015/04/21 (火) 21:05:01 - asan

real timeでのmelting curveはちゃんとシングルバンドを増幅しているのか? 泳動して二つでてくるならば設計が良くないのでは?
ダイマーを形成する場合は、melting curveが二つに割れてたり変な波形になってたりすることが多いです。確実に発現しているハズなcDNAを使用しているならば、全く出ないのはプライマーの設計が良くない可能性が高いきがします。


取りあえず、希釈系列をつくってみて濃度依存的に増幅が見られるかどうか確認しましたか?増幅効率が100% (=つまり1サイクルで2倍の理論値)から極端にずれる場合厳密にはdelta delta CTを使うのは好ましくありません。

自分の経験上Ct値 23はそんなに低すぎる気もしませんが、問題はそのCt値の範囲において設計したプライマーに定量性があるかどうかです。もちろんコンタミも考えられますのでやり直すのは良いと思いますけど、配列に制限がないならば2,3種類ぐらい設計して増幅効率がよいものを選んだ方がいいかもです。

(無題) 削除/引用
No.3998-4 - 2015/04/21 (火) 20:51:24 - ns
おお 様
pol 様

ありがとうございます。
返信が大変遅くなってしまってごめんなさい。
条件を厳しくする、水だけのPCR、シークエンスを読む、いずれを行っても原因は不明です。
また、sequencingしたところ目的遺伝子の産物が得られたことから、作業の何処かで目的遺伝子のcDNAがコンタミしたとしか考えられませんでした。
全ての試薬を新しくしてRNA抽出から行おうと思います。

(無題) 削除/引用
No.3998-3 - 2015/04/10 (金) 08:24:09 - pol
自分なら、

1. RNA溶液ではなく水だけのPCR反応で増えるか
2. PCR産物のシークエンスを読む

を確認します。
なんとなくプライマーダイマーな印象があります。

(無題) 削除/引用
No.3998-2 - 2015/04/10 (金) 04:42:20 - おお
PCRの条件を厳しくできませんか?

リアルタイムPCR 逆転写なしでもPCR産物検出 削除/引用
No.3998-1 - 2015/04/09 (木) 20:15:37 - ns
培養細胞にActinomycin Dを添加して転写を阻害したときの継時的な遺伝子発現量の変動を、リアルタイムPCRで解析しています。
現在、逆転写反応の有無に関係なく遺伝子の増幅が検出されしまい、困っています。
考え得る原因や次にとるべき方策をお教え頂きたく、トピックを作成させていただきました。

以下に詳細を記します。

テンプレートには、RNeasy mini kit(QIAGEN)を用いて培養細胞から抽出したtotal RNAを、RNA to cDNA kit(Applide)を用いて逆転写させ、得られたcDNAを用いました(RT+)。
ネガティブコントロールには、同様に抽出したtotal RNAに、RNA to cDNA kitに添付のバッファー(逆転写酵素は含まない)または水のみを加えたものを用いました(RT-)。
酵素はSYBR Green PCR Master Mix (Applide)を使用しています。
ΔΔCt用のハウスキーピング遺伝子として、GAPDHを用いました。

リアルタイムPCRを行ったところ、
GAPDHでは、RT+のCt値が約15であり、RT-では増幅は認められませんでした。
一方、目的遺伝子では、RT±でCt値に差はなく、約23でした。

そこで、リアルタイムPCR後のPCR産物をアガロースゲルを用いて電気泳動したところ、
GAPDHでは、RT+のみでバンドが検出されましたが、目的遺伝子については、RT±両方で目的の位置にバンドが検出されました。
DNase処理を行っており、イントロンを挟んだプライマーを用いています。また、イントロンを含めた長さの位置にはバンドは検出されていません。したがって、ゲノムDNAのコンタミはないと考えています。

次に、目的遺伝子に対して、forward, reverse共に、前述のプライマーと異なるエクソンにプライマーを作製し、同様にリアルタイムPCRを行いました。すると、RT+と-でmRNA発現に最大2^5の差が付きました(Ct,25と30)。
しかし、PCR後のサンプルをアガロースゲル電気泳動したところ、RT+では、目的の位置(711 bp;バンド1)に加え、前述のプライマーを用いた時と同じ位置(172bp;バンド2)にバンドが検出されました。さらに、バンド1が濃いサンプルほどバンド2は薄く、バンド1が薄いほどバンド2は濃い傾向にありました。RT-ではバンド2のみが検出されました。
ちなみに、バンド2は報告されているスプライシングバリアント由来のバンドでもない位置です。
GAPDH用のプライマーを用いた場合にバンド2は検出されないことから、プライマーのコンタミも考えづらい状況です。

目的遺伝子のみの増幅を検出するためには、どうすればよいのでしょうか。
ご教授、宜しくお願い致します。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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