イヌの卵巣から直径4センチ程度(ピンポン玉くらい)の腫瘍を摘出し、その腫瘍の断面を観察し、病理検査を行いました。
断面は灰白色の組織で満たされていましたが、一部青黒くなっていた部分がありました。
病理観察では大半を占めていた灰白色の部分は腫瘍細胞と膠原繊維でした。青黒い部分は壊死または変性した腫瘍細胞によって構成されていました(HE染色)。
腫瘍細胞と膠原繊維がみられた部位が灰白色であることはなんとなくわかるのですが、壊死部が青黒く見えるのはなぜでしょうか。みたところ、メラノサイトや赤血球のような組織が黒っぽくみえる細胞は観察されません。
ご教授いただければ幸いです。 |
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