ベクターの種類について確認したかったのは、以下のような理由です。
クローニングサイトがlac promoterの下流にあるようなベクター(青白選択のためにlacZ内にクローニングサイトがあるとか、発現ベクターとか)だと、インサート配列が転写、場合によっては翻訳されることで毒性にある場合があるようです。DH5alphaや、おそらStbl2も、lacI^qを持っていないのでlac promoterはconstitutiveになり、毒性になるインサートでは生えてこない原因になりえます。
他の方が挙げられているXL1-Blueは、強いlacI^q活性を持っていたはずで、その点でreasonableな選択です。他にJM109など。さらに、グルコースを添加してlacオペロンを抑制すると効果があるかも。
pUC系の多コピーレプリコンは温度を30℃以下にするとコピー数が1/10程になりますので、毒性を抑制することが期待できます。同時に、低温でタンパク質の発現速度が低下することでも毒性の抑制に効果が期待できます。
あるいはコピー数のすくないレプリコン(pBR322系など)に切り替えるとか。 |
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