クロスリンクは一般的にはたらきます。じっさいフォルムアルデヒドでタンパク間のクロスリンクをしたことがあります。ただ脱架橋は難しいと私はおもいます。Chipのほうほうでは脱架橋のステップがあるのですが、どこまで効いているのか私も知りたいと思うぐらいです。
なのでAでIPして、WBしてBで検出して、バンドのサイズがA+Bのあたりの場所に来るとか、サイズを確認しながらcomplexの具合をさぐるまたは考察することになります。いずれにせよChipの方法は一度変させるので、AでIPしたものはAを含むcomplexで蛋白間の架橋が成立したものが取れてくるわけで、そこにBがあるならもとのcomplex中にBがあったと解釈できます。
たとえばBaxだったと思いますが、この蛋白はミトコンドリアでmultimerになり、その様子をグルタルアルデヒドで架橋して分子量が2倍になるとかそういったのをみた実験がpublishされています。
架橋剤はほかにも蛋白研究ようにつかわれるそれに特化したようなものもあります。なかには架橋剤の内部にS-Sをしくんだものもありクロスリンク後DTTなどで外せるようになっているものもあります。 |
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