先日、96well plateでreal time PCRを行ったところ、96サンプル中、3つのサンプルで増幅曲線の立ち上がりが見られませんでした。それらのサンプルは、以前、他の遺伝子でreal time PCRを行い、cDNAが含まれていることは確認できています。普段のreal time PCRではすべてのサンプルで立ち上がりが見られることが多いです。
立ち上がりがみられなかった原因を考えているのですが、PCR mixとcDNAの混合はしっかりとできていると思います。PCR mix (12ul)に対し、8ul (5ng/ul)のcDNAを加え、10回ほどピペッティングして混合しています。他のサンプルのCT値は20-22だったので、PCRがかかりにくい種類のものではなく単純にPCRが失敗しているのだと思います。
思いたることとして、前日にcDNA溶液の入ったチューブをボルテックスにて混合、遠心したので、改めて混合するのを怠ったのですが、それが立ち上がりがみられなかった原因として考えられるでしょうか?cDNAなのでそんなにDNA長が長いわけではないですし、特に凍結したわけでもないのに溶液中で濃度差がでるのも考えにくいように思うのですが、他に思い当たる原因も思いつきません。
そこで質問なのですが、DNA溶液やRNA溶液が4度で保存してあり、前日(もしくは実験の数時間前)に混合、遠心してあった場合、改めて混合、遠心をする必要はあるでしょうか?
御意見賜りますと幸いです。 |
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