>プレートにスプレッドする量はどのくらいがいいのでしょうか?書籍を参考に
現在は10μlほどまいています。
経験が乏しいうちは、10倍くらいの希釈列で三段階くらいまくのがいいと思います。使用するベクターの種類や量、ライゲーション効率、形質転換効率など実験ごとにことなるし、楽勝なのから高難度のものまであります。そんなこんなでcfuでかるく3桁以上ばらつきがでますので、オールマイティーなスプレッド量はありません。まく量を段階的に振ることでコロニー数が正確に数えられるので、実験系の評価(形質転換効率など)ができます。そうして、経験をつむことで実験パラメータがどういう結果をもたらすかということがわかってきます。
コンスタントにうまくいくようになって、ルーチンでやるようになったら手抜きを憶えて効率とスピード重視にしてもいいです。
たとえば、プレーティングは一枚だけ、プレート面の半分くらいに塗れるだけ塗って(たとえば200 uL), 後の半面はスプレッダに残ったわずかの菌液がかすれるくらいに塗ります。そうすれば、多めにまくことで形質転換効率が低くてもコロニーが出てくる可能性が高まるし、コロニー数が多いときでも薄く塗った方で単一コロニーが分離できます。ただしコロニー数の勘定は明まなければなりませんが。 |
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