His-tagのタンパク質を精製している学生です。
先輩の行っていた実験では十分に回収できていたようなのですが、回収出来るタンパク質量が非常に少ないです。
手法としては
酵母の菌体外に目的タンパク質を生産させます(培養液に目的タンパク質が生産される)。
培養液の全量は100 mL程度です。カラムボリュームは5 mLのものに全量を流して吸着させます。
洗浄は20 mL, 溶出15 mLでタンパク質の精製を行いました。
溶出したタンパク質 (15 mL)と培養液 (100 mL)をSDS-PAGEをして比較してみると、溶出したタンパク質の方が薄く、ほとんどが吸着せず、フロースルーに存在していることがわかりました。
吸着しない理由として中性付近でないとHis-tagとカラムが結合しないとのことでしたので、培養液 (pH 5.5)をリン酸バッファーで pH 7.0に調製しましたが特に変わりませんでした。
先輩のノートには詳細が記されておらず、困っております。
どなたか、ご存知の方、ご教授下さい。 |
|