系統が違えば感受性が大きく異なることは普通にあるので(strain specificとか strain dependentとかいうやつで、それはそれで、それぞれの系統の特性と注意深く照らし合わせれば重要な発見につながることもあるし、実際そういう事例も身近であった。)、どんな実験でも、違う系統や性の動物を使ったらそれは基本的に別物の実験と考えたほうがいい。性差はかなり大きく影響するとおもう、特に薬物代謝とかは。月齢についても同様のことが言える。この辺の事情はふだん実験動物あつかっている研究者はよくわかっているので、論文でそれについて「前言ってたのと違うんじゃね」とか疑義を示す人はあまりないとおもう。ただスルーするんじゃなくて、考えられる理由については自分なりに論じたほうがいいとおもう。
あと同じ性で、月齢とかも揃えてかつ同一の系統で実験していても飼育している研究施設間で結果が異なることはある。(なので実際に結果が食い違う施設間で動物を交換して実験することもある。)餌とか水とか飼育環境とかも影響することもありうるらしい。
動物に起因する以外に、投与する物質のロット差とかもあるかもしれない。
追試とか、先行研究の結果をベースにして発展させるような研究であるならば、合わせられるものは最大限同一条件で行うのは基本とは思う。 |
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