>A型、B型のTypingはPrimer設計に基づいています。
>2基塩基が異なると増幅されないという論文に基づき、
>配列の異なる部位を選んで増幅させています。
>実際、これまで数年間、A型、B型を見分けてきました。
とのことですので、
>ある日突然、ほぼ全てのサンプルにおいてA型陽性になってしまいました。
という現象の原因として、劣化によりA型プライマーの3'末端が削れてしまって、タイプに関係なく増幅が起こるようになったという可能性があると思います。プライマーのworking solutionのほかにストックがあるなら、そこから調製しなおすとか、新しく合成しなおしてみては。
>ネガコンも弱いながら陽性でした。したがって正しい結果ではないと判断しました。
>さらに、スタンダード直線がきれいに出ず、段階的な増幅が確認されません。
>電気泳動したところ、通常のPCRよりもTemplate数が少ないのでうっすらとしかバンドは確認できませんでした。
という状況は、系がうまく動いていないということを匂わせます(上記のようにプライマーの品質が良くないのが原因かも)。
いくら標的が微量でも、系がうまく走っていればきっちり増幅するはずですし、そうでなくてはリアルタイムPCRによる解析は信頼性に乏しいんじゃないでしょうか(何かデータが出たとしても単にノイズ、アーティファクトを拾っている?)。 |
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