抗Y-APCで細胞表面染色後、固定および透過処理をして、抗X一次抗体、二次抗体、という染色手順そのものには問題が無いように思うのですが。問題としては、細胞表面に既に結合している抗Y-APC抗体に、Xの二次抗体が結合してしまう事(Y陽性細胞がXの有無にかかわらずXの二次抗体で染まってしまう)ですが、これだけではYの蛍光が減弱する理由にはならないように思います。
Yを表面染色して固定および透過処理をしてから、X染色無し、一次抗体のみ、一次抗体と二次抗体、の3通り試して、二次抗体までやった場合だけYの蛍光が低下するのであれば、Xの二次抗体と抗Y抗体の間で何か起きているのかもしれませんね。ちなみに、Yの蛍光低下はPE陽性細胞だけで起きているのか、それともPE陰性細胞でも見られるのでしょうか?
いずれにせよ、この二次抗体がXの一次抗体だけでなく抗Y抗体とも結合するのは問題なので、ラット以外の動物種からの抗X抗体を探すか、あるいは、今の抗X抗体をビオチン化して、二次抗体の代わりに蛍光標識ストレプトアビジンを使うか、対策を考えた方が良いように思います。 |
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