PyRx(AutodockVina)というソフトを使って、分子ドッキングシミュレーションソフト使っているのですが、そのソフトの妥当性を判断するときに、自分でPDBのビオチンストレプトアビジン相互作用とカフェイン-受容体などを再現しようとしてみた結果。
・バインディングサイトの予測:結合位置は大体あっている
・バインディングサイトに結合したリガンド-タンパク質間の相互作用:半分ぐらい再現出来ているが、少しおかしい。(半分ぐらい再現できない水素結合がある)
→小分子がタンパク質に結合するポケットの予測には使えるが、小分子と相互作用するキーとなるアミノ酸の同定には使いづらいソフトだと思いました。
困ってますさんがやりたいことをやるとしたら。。。
1,小分子のPDBファイルライブラリをChemDrawとChem3Dなどを使ってつくる。
2,リガンドに小分子ライブラリ、ホストに対象とするタンパク質のPDBファイルを指定して計算実行。
3,並列計算してくれるので(8CPUまで認識するのは確認しました。)、2.2GHz×2CPU(ノートパソコン)なら1分子あたり3〜8分あれば終わります。数百分子なら、1日もあれば計算結果が出るでしょう。
Ver0.8は無料なのですが、複数のリガンドファイルを指定できない(回避法はあるが面倒くさい上に不確実)バグがあるので。最新版のほうがいいかもしれません(バグが治っているかは確認していません。)。
PyRx0.9.2
http://pyrx.sourceforge.net/downloads
もしよろしければご参考まで |
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