まれにですが、いくつかの例はあります。
1)酵素が高濃度ではオリゴマー化して、低濃度ではモノマーなどになってオリゴマーの方がアフィニティーが高い。この場合は酵素濃度を段階的に変化させると高濃度と低濃度の2種類の値に大体落ち着くはずです。
2)酵素に補欠分子族などがあり、低濃度では酵素からはがれる。この場合は補欠分子族との結合は反応溶液中では平衡ではなくて、ある程度の低濃度ならはがれる場合が多いです。その場合は反応溶液に入れてから反応開始までの時間を長くすると酵素量が多くても酵素量が少ない時の挙動に近づくことがあります。
ただ、このケースではデータが安定しにくい傾向があります。
3)基質や生成物に阻害効果がある場合。初速度を厳密に求めることが出来ると回避出来たり、阻害効果だと分かり易かったりします。
他にもあるかもしれません。 |
|