検出しようとしているTLR4は、ラットとヒトのどちら由来なのですか?
ヒトのTLR4とラットのTLR4は、同じTLR4でもアミノ酸配列が少しづつ異なる分子なのですから、
当然抗原性も異なってきますよね?
ですから、それぞれの抗原に対する抗体を選択するのが基本でしょう?
したがって、そのラット由来細胞自身のTLR4の発現であれば、ラットのTLR4に対する抗体で、
ラット細胞にヒトのTLR4遺伝子を導入して強制発現させているのであれば、
ヒトのTLR4に対する抗体をそれぞれ用いるのが基本原則です。
もちろん両者の相同領域を認識する抗体であれば、ラットのTLR4にもヒトのTLR4にも
同程度反応(交差反応)するでしょう。
それから、検出・定量が実験目的であれば、中和抗体である必要はありません。
たいていの抗体のカタログには、用途と動物種間の交差反応についての情報等も記載されていますので、
参考文献がない場合には、その情報を参考にして抗体を選択してください。
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