TER119陽性の赤血球、赤芽球系の細胞は、ACKなどの溶血バッファー処理でかなり死んでしまいます。例えば、マウス骨髄や脾臓の細胞を溶血処理した後、FSCで生き残った赤血球を除いて解析すると、残っているTER119陽性細胞は、CD71陽性の赤芽球系前駆細胞が主体になります。この細胞分画がCD45を発現しているかどうか調べた事はないのですが、発現していても不思議はない(前駆細胞なので)とも思います。ただし、leukoerythroblastosisを起こす何らかの疾患マウスでない限り、赤芽球系前駆細胞はあまり末梢血には出てこないと思うので、ちょっと?です。
何となく、非特異染色(例えば、溶血後の赤血球の残骸が白血球に付着して、TER119/CD45陽性に見えている)を見ているような気がします。 |
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