>倒立型共焦点顕微鏡で観察したところ細胞膜が無い細胞が観察されました
これはどのような状態の細胞が見えたという意味でしょうか?
細胞膜がなく、細胞質と細胞内小器官のみが一塊になっているものがあったわけではありませんよね?
細胞膜の有り無しというのは特定の膜たんぱく質のシグナルの有無のことでしょうか?
そうであれば、
@ほとんどの細胞は蛍光シグナルを持つが、一部の細胞は持たない
・ソートの条件が悪く、ネガティブのものも採取された
・目的タンパク質が細胞質内にある細胞では、蛍光が局在していないために顕微鏡では分かりにくい
→一度ソーティングした細胞をもう一度FACSにかけてみれば、
シグナルがない細胞があるか、すべての細胞にシグナルがあるかのかが分かります。
Aすべての細胞が蛍光シグナルを持たない
・FACSの励起光やその後の操作で蛍光シグナルが消えた
・共焦点レーザー顕微鏡のフィルターを間違えているために、蛍光抗体のシグナルが見えない
→FACSにかけずに顕微鏡観察してポジティブの細胞を確認できれば、顕微鏡の設定があっていることが確認できるでしょう。
などは考えられます。
>上記のプロトコルに問題が無いか
風乾させたら、細胞膜と細胞核をきれいに見るのが難しくありませんか?
ウェットで見ない理由があるのでしょうか?
>数分で細胞懸濁液を顕微鏡観察するという目的を達成するための、封入剤
グリセロールとカバーグラスとマニキュア。
・無蛍光グリセロール 250 mL 1万円弱、1万サンプル以上?
・無蛍光カバーグラス 96枚 1万円弱、96サンプル
・100円ショップのマニキュア 108円、1千サンプル以上?
(スライドガラス代はゼリーを使っても同じなので考慮せず)
1サンプルあたり100円ちょっとでしょうか。
グリセリンの終濃度を50%くらいになるようしてスライドガラスに垂らし、
カバーグラスを乗せてマニキュアで封入するまで数分でできます。 |
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