NB4は元々ATRAで分化誘導可能なAPL細胞株として分離され、その後ATRA耐性のsubcloneが幾つか分離されたと記憶しています。(私がNB4の培養をしていたのはもう10年以上前の話なので、ちょっと自信ないですが。)2つの細胞株というのはオリジナルの株と耐性株という事でしょうか?
確かにNB4は細胞間接着を維持しながら増殖するように記憶しているのですが、ATRA以外の方法で分化誘導をかけた場合(確かvitamin D3誘導体かTPAだったと思います)、単球マクロファージ系に分化して細胞間接着を失い、単細胞の状態で培養フラスコに接着するようになると思います。この分化誘導系の場合、CD11bやCD11cなどintegrin系の接着因子の発現が増強され、細胞外基質との接着に関与すると思います。ノックアウトの細胞がバラバラになって増殖する時に、フラスコに付着するようなら、単球系への分化が誘導されているかもしれませんね。
昔の話なので、記憶違いがあったらごめんなさい。ご参考まで。 |
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