はじめまして、リアルタイムRTPCRについて、よくわからないことがあるのでアドバイスをいただければと思い、投稿します。今、マウスのある組織から採取したcDNAをもとに、リアルタイムRTPCRを行って遺伝子の発現を調べています。リアルタイムの定量方法に、検量線を描く絶対定量と、描かない相対定量がありますが、今回お聞きしたいのは絶対定量の方です。
たとえば、Aという遺伝子をinternal controlにして、Bという遺伝子の発現量を評価したいとします。そこでstandardになるサンプルを5倍ずつ5段階に希釈し、A, Bのプライマーで検量線を描きます。5段階の希釈液の中のコピー数をたとえば、1, 5, 25, 125, 625と入力したとします。そして原液(625コピー)のA遺伝子のCt値が25、つまり25サイクルでthresholdに達したとします。同様にB遺伝子のCt値が20であったとします。
お聞きしたいのは、ここで「A遺伝子については25サイクルでthresholdに達する量が625」、「B遺伝子についても20サイクルでthresholdに達する量が625」という風にコンピューターが規定するのでしょうか?もしそうだとすると仮にstandardと同じサンプルをunknownサンプルとして別のウェルでPCRすると、B遺伝子発現量/A遺伝子発現量は必ず625/625=1になることになります。
普通に考えればA遺伝子のCt値が25でB遺伝子が20なのだから、B遺伝子発現量/A遺伝子発現量=32であるということになりますが、どちらなのでしょうか?遺伝子やプライマーが違っても、Tm値が大きく違わなければアニールはほぼ同様に起こり、二つの遺伝子のCt値だけで量を比較できるものなのでしょうか?
それともやはり前者が正しく、あくまでもB遺伝子の発現量についてstandardとunknownを比較することはできても、A遺伝子とB遺伝子のtranscript比を検証することはできないのでしょうか?
いろいろ考えていたら分からなくなってしまったので、ご教示お願いいたします。 |
|