不溶化したタンパク質の繰り返し洗浄について、
不溶化したタンパク(沈殿、infusion body)を可溶性の不純物から分離・洗浄することです。
infusion bodyを溶かさないような溶液、たとえばPBS-1%TritonX100に懸濁し、遠心して沈殿を集めます。この手法は沈殿の表面に付着している不純物を洗うことになります。
しかし不純物が目的物と一緒に不溶物になっていることも多いため、効果的でないことも多いです。
そのため沈殿を尿素やグアニジンで溶解、これをPBS等で一気に希釈すると、ある程度の不純物は可溶性になり、遠心して上清を捨てると、不純物は沈殿画分から減っていきます。このような可溶化>不溶化を繰り返していきます。
不純物の分子量が目的物と離れているなら、尿素等で可溶化した状態でゲル濾過で分離することもあります(当然カラムは溶解液で平衡化しておく)。 |
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