U様
コメントいただきありがとうございます。
> フローサイトメトリーでの検出という事は、Aは細胞表面に発現する膜タンパクで、DCでの発現というのは、CD11c陽性細胞におけるAの細胞表面での発現という理解でいいですか?
はい、おっしゃる通りです。
> この場合、他のCreでノックアウトした別の細胞での結果も、同様にフローサイトメトリーでの結果でしょうか?この結果から抗体の特異性を推測するには、同じ実験系である必要があると思います。
はい、別の血球系細胞特異的に飛ばし、フローサイトメトリーにて同様に検討しました。
> また、例えばその抗体が、CD11c陽性細胞でのみ発現する他の膜タンパク質(仮にBとします)と交差反応する場合は、Bを発現しない他の細胞のノックアウトでは予想通りに出るけれど、CD11c陽性細胞ではBを検出してしまうため、ノックアウトされてないように見える可能性もありますね。
その可能性はあるんですよね。。グローバルのノックアウトが致死なので最後までその可能性は残ってしまいそうです。もちろんノックアウトの細胞でタンパク質Aが発現していると思われるDCとしていないDCをソートして、メッセージやタンパク質を見る事は可能です。
2種類の抗体を試されたとの事ですが、どちらもモノクローナルで、Aの異なる部位を認識するものでしょうか?その抗体がFabでない場合は、FACSの際にFcブロックをかけてますか?
はい、いずれもモノクロです。ただ、エピトープマッピングはされていません。それはAを発現した細胞をラットにそのまま免疫して作成したものであるからです。また、そのAに対する抗体(whole IgGです。)がビオチンあるいは蛍光で直接標識されていないため、染色方法が実はトリッキーなんです。
脾臓細胞の回収
ー>溶血
ー>タンパク質Aに対する抗体またはアイソタイプ抗体で染色
ー>洗浄後、FITC-anti-Rat IgGで染色
ー>洗浄後、1% PFA, 10 min固定
ー>洗浄後、PE-anti-MHC-II, PE-Cy7-anti-CD11cで染色
ー>洗浄後、PIで染色
ー>洗浄後、LSR-IIにて解析
です。タンパク質Aに対する抗体、PE-anti-MHC-II, PE-Cy7-anti-CD11cこの三つが全てラット由来のため、リネージで染める前に、PFAでの固定を行っています。
> FloxアレルによってCreに対する感受性は異なりますので、ROSA reporterで組換わるからと言って、OKさんのfloxでも組換わるとは限りません。
興味深い考察をありがとうございます。
CD11c-Creマウスがよく使われているからといって、私達のFloxedマウスでも同等に効率よく飛ばせるとは限らないということですね。それは知りませんでした。まずはPCRで確認してみます。
ありがとうございます。 |
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